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クラリオンコール
作者:ブルー
10. ハッピーエンド?
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 事件は無事解決した。
 詩織たちきらめき探偵団の活躍により美樹原愛は監禁場所から救出された。犯人の北骨は未成年者略取で警察に逮捕された。
 翌日の新聞の地方欄には、【地元高校の少年探偵団が誘拐犯逮捕の大てがら!】の見出しで小さな記事が載っていた。

 そして、卒業式の当日--。
 まるで詩織たちの門出を祝うような青空が広がっていた。
 手紙で呼び出された公人は、校庭にある伝説の樹の下に走っていた。
「はぁはぁ……」
 息を切らせて膝に手をつく。
 ゆっくりと顔を見上げると、太い幹の影から制服姿の女子生徒が姿を現した。
「し、詩織……」
 やわらかな風が木の葉を揺らす。
 緊張のせいか詩織の表情は瞳が潤んで心細そうに見える。
 つい先ほど終えたばかりの卒業式のときとは雰囲気がまるで違う。
「ごめんなさい。こんな場所に呼び出したりして……今日、どうしてもあなたに言いたいことがあって……」
「言いたいことって、何?」
「私ね、いままで男の子と付き合ったことがないの。でも、興味がなかったわけじゃないのよ。私だって、男の子と付き合ってみたかったし、ラブレターだって何通ももらったことがあるわ。でも、どうしても付き合う気にはなれなかったの」
「ど、どうして?」
 その問いに周囲の時間が止まったように静まる。
「あなたが……あなたが側にいてくれたから……いままであなたのことをただの幼なじみだと思ってた。
ううん。きっとあなたに私の本心を悟られるのが怖くてそう思い込んでいたのかもしれない。でも、卒業するいま、離ればなれになるかもしれない、いまになって、やっとこの気持ちに気づいたの。はずかしくて逃げたい気分だけど、もうただの幼なじみじゃ、いや。1人の女の子として私だけを見つめてほしいから、勇気をだしていいます。
 --好きです、世界中の誰よりもあなたが好きです」
「実を言うと……俺も詩織の事が」
 公人の返事に詩織の顔がパァっと明るくなる。
 目尻にうっすらと涙が浮かんでいた。
「あ、あれぇ……嬉しいはずなのに涙が出てきちゃった。ほんとうに、ほんとうに信じていいのね?」
「もちろんだよ。好きだよ、詩織」
「うれしい……いつまでも私のことを離さないでね」
「ああ……」
「良かった」
 詩織は目元の涙を指でぬぐう。
「そうだ、詩織。この後、好雄たちと打ち上げパーティするんだけど、一緒に行こうぜ?」
「……あ、ごめんなさい。この後はちょっと予定があって」
「予定?」
「うん。ちょっとおじさんと会う約束になってるの」
「あー。例の事件の時に詩織の生徒手帳を拾ってくれたというかおじさんか。たしか返してくれたんだよな。詩織、その人とちょくちょく会ってるよな」
「たまによ。いろいろと勉強を教えてもらってるの」
「一流大学に合格した詩織が勉強を教わるって、その人は大学教授並に頭がいいんだろうな」
「うふふっ。私の知らないことをすごく丁寧に教えてくれるの」
「へぇー。親切な人だな」
「ねえ、帰ったら電話するわね。公人も大学生なんだし遊びすぎたらダメよ」
「花のキャンパスライフか」
「もう遊ぶことばっかり考えてる」
「詩織にはかなわないなーー」
 公人は詩織の肩に手を回した。
 力強く抱き寄せる。
「詩織っ、好きだよ」
「私も……」
 木漏れ日の差す伝説の樹下で、公人と詩織は抱き合うようにキスをした。

 fin
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