09. ーchapter9ーお風呂場シーソーゲーム
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環が何とか身体を動かすと、獅王は優雅にリビングで足を組み、顔を上げた環を見下していた。環は獅王に噛み付きたかったが、貴明がいつ戻って来るか分からず、それを断念した。脱力しきった身体を叱咤し、気丈にも何事もなかったように立ち上がり、服装の乱れを直した後にリビングへ残りの料理を盛り付け、運んだ。獅王はその様子を面白そうに見守り、イヤらしい笑みを環に向けていた。環は獅王の視線を感じながらも、それを無視した。やがて、戻って来た貴明を交え、夕食を始めた。
「どう? タカ坊?」
「美味しいよ。ありがとう、タマ姉」
「ふふ。どういたしまして。今日はね、新しい味付けに挑戦してみたの」
……見ないで、タカ坊。私の顔、見ないで。
環は貴明と食事を、会話を楽しみがらも、自分の顔を見て欲しくなかった。先程獅王にされたクンニ絶頂は、環の心に深い爪痕を残していた。涙を流す顔を、快楽に沈んだ雌の顔をさらけ出された。貴明だけの身体が、どんどん陵辱されていく。
……私のアソコ、まだ疼いてる。お腹が熱い。私、どうしてこんなにエッチなの……。タカ坊じゃない、こんな屑にされても、感じちゃう。
環は自分がどんどん信じられなくなる。貴明に操を立て、貴明以外の男を見てもいなかった。向けられる異性からの好意を断ってきた。自分には、貴明だけだと、貴明さえいればいいと環は考えていたはずだ。それが、
「環さん、本当に美味しいですよ、コレ」
「え……あ、あ、ありがとう……」
獅王の笑顔を浮かべての料理の感想に戸惑う。視線が泳ぎ、獅王から逃げるように貴明に寄り添った。貴明は少し不思議に思いながらも、環の料理を味わう。環は獅王の動きを追ってしまっている自分に気付いた。獅王の指が箸を使って、環の手料理を口元に運び、厚い唇を開いて、ヌメった舌で絡め取り、料理を味わい咀嚼する。獅王の一挙手一投足から、目が離せなかった。
あの指が、私のアソコの膣内を……。あの唇が、私の唇に触れて…………。
あの舌が、私の口の中を、アソコを……弄り回して……。あぁ……。
環の身体が火照る。ダメだと理解しているのに、陰部が疼いて堪らない。環は食事どころではなく、火照った身体を抑えるのに必死で夕食の時間が終わるのを待った。貴明は夕食を食べない環を心配し、何度か声を掛けたが食欲がないと返事をされる。
……まだ生理が辛いのかな?
貴明が環の様子を伺えば、やはり環は辛そうだった。顔を赤くし、何かに耐えるように唇をきつく引き結んでいる。太ももをすり合わせ、どこか蕩けているような眼差しを獅王に向けている。貴明は、環のこんな姿は見たことがないと心配で堪らなかった。
「ご馳走様でした。美味しかったです。環さん、ありがとうございました」
「え、ええ……。ありがとう……」
環は貴明が見ている事に気付いていない。獅王に向けられた視線が熱に浮かされたモノになっていた。
「獅王さん、先にお風呂入って来てください。今日は遅いですし、このまま泊まって行ってください」
「!?」
環は貴明の言葉に反応し、思わず貴明に驚きの表情を見せてしまった。貴明は、環が何をそんなに驚いているか分からず、首を傾げるが、客人をこんな夜更けに返すわけに行かなかった。今は夜の21時を過ぎたところ。自分達が襲われた件もあるし、獅王を危険に晒すわけにはいかないと考えての行動だった。
「……ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きます」
獅王は心の中でほくそ笑んでいた。本当は一芝居打ち、足が痛むだのなんだの言って居座るつもりだったが、貴明の方から提案してくるとは思わなかった。
赤の他人を恋人との二人暮らしの家に泊まらせるなんて……喰ってくれって言ってるようなもんじゃねえか……。
機嫌を良くした獅王は席を立って、風呂場へと向かう。貴明が言うには、元旅館のこの家は小さいが男女に別れて浴室が2つある。風呂場までの道のりも貴明に教えられ、獅王は足取り軽く風呂場へと歩いて行った。
……アイツが、泊まる? 私達の家に? そんな……また、何かされたら……私、私……。
「タマ姉、まだ痛いの?」
「え……あ、あぁ。そ、そうなの。ちょっと今日はね、厳しいみたい」
環は貴明が生理痛で苦しんでいると未だに勘違いしているのを心苦しく感じた。獅王との行為を隠すためとはいえ、また環は貴明に嘘を付いた。自分がどんどん卑怯者になる後ろめたさは環の心を弱くする。
……私、こんなに弱かったの? タカ坊の為なら何でも出来る。耐えられるって思ってたのに……。
たった1日で、折れかけている自分がいると、環の心に影が差した。いっそ貴明に全てを打ち明けてしまおうかと自暴自棄の考えを抱く。貴明に捨てられても仕方ないと、環は貴明への裏切りを告白しようとすると、
「タマ姉……」
「あむぅッ!? た、タカ坊ぉ……」
貴明に唇を奪われた。しかし、無理やりではなく甘く蕩けるようなキスだった。貴明からのキスは環を一気に甘い世界へと脳を蕩けさせた。貴明の唇は柔らかく、環にとって何度も味わった幸せの味だった。
「タマ姉、ごめん」
「え?」
唇を離した貴明が環に謝ってくる。環は貴明が謝る理由が分からず、続く言葉を待った。
「さっきさ、タマ姉と結婚するってハッキリ言えなくて……ごめん」
「……うん」
貴明の言葉にまた環の心に影が差した。貴明が優柔不断なのは知っていたが、あの場ではハッキリ言って欲しかったと不満の感情が芽生えた。環は貴明の考えが分からず、怖かったのもある。環との結婚を嫌がっているのかと、不安だった。
「タマ姉と何度も肌を重ねたけどさ、不安だったんだ。本当に俺でいいのかって……」
「タカ坊……」
貴明が胸の内を話してくれて、環は胸が暖かくなった。貴明を抱き締めたくなり、感情そのままに最愛の恋人を抱き締めた。
「馬鹿ね。お姉ちゃんは、タカ坊の物なの。タカ坊以外の男なんて眼中にないわ」
「タマ姉……」
環は自分の言葉を自分自身に言い聞かせるつもりで口にした。貴明が見ている姉として、恋人としての顔で貴明にハッキリと伝えた。
「タカ坊はもしかして、向坂の人達から反対されてるとか思ってる?」
「……うん。やっぱりさ、タマ姉と俺の家じゃ、格がさ」
「タカ坊が婿養子に来てくれるか、私がタカ坊の家に嫁ぐか、まだ決まっていないけれど……」
「うん……」
「九条院を無事に卒業出来たら、誰も文句なんか言わないと思う」
環の言葉に貴明は目を丸くした。それだけでいいのか、と貴明が目で訴えかける。環は貴明に頷き返した。
「タカ坊、九条院は本当に厳しい学校なのよ。大学生になれたから、必ずしも卒業出来るってわけじゃないの。九条院を卒業した生徒はほとんどが世間に役立つ立派なお仕事に就いてる」
「そうなんだ」
「九条院を卒業した実績だけでも、職につく時にもかなりのアピール、アドバンテージがあるわ。向坂の人達もそんなタカ坊に文句なんか言わない……いえ、言わせないわ」
今度は環から貴明の額へキスを落とした。唇へのキスではない事に貴明は少し不満を覚え、顔に出てしまった。環はそんな貴明の反応が可愛く、胸が温かくなる思いだった。
「私にとってはタカ坊が全て。以前向坂の人達に、三国一の婿を見つけなさいと言われたけれど……子供の頃に、見つけているもの」
今度は唇へのキス。貴明は環の唇の感触を味わおうと、環と抱き合いながらも彼女の顔に唇を寄せた。貴明が唇を離すと、目の前に潤んだ瞳の環の顔。頬を赤くし、ウットリとした蕩けた表情を見せた。
「大好きよ……タカ坊。私は何があろうと、あなたから離れたりしないわ」
環が唇を寄せると、貴明も唇を寄せて来た。4度目のキスはお互いに相手の唇を、愛情を欲しがってのモノだった。
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貴明との幸せを感じた環は、先程までの不安が嘘のように消し去っていた。獅王との行為を話すか迷ったが、貴明を確実に守るためと、それを隠し通す覚悟を決めた。例え全てが終わった後に貴明に見捨てられようと、貴明が無事ならそれでいいと、改めて覚悟した。環は洗い物を片付けようとしたが、まだ体調が悪いから無理しないでと貴明に止められた。
「タマ姉はお風呂入って、今日は休んで。先に寝てていいから」
貴明は環が心配で堪らなかった。環が我慢していると感じ、早く休んで欲しかった。環は心配してくれる貴明に後ろめたさはあったが、今日の獅王との行為で疲れているのは事実。貴明の言葉に甘え、風呂場へと向かった。
……タカ坊、ごめんなさい。生理ではないけれど、アソコが気持ち悪いのは確かなの。タカ坊の言う通り、お風呂に入って今日は休ませてもらうわ。
環の陰部は濡れていた。獅王の唾液と環の愛液で濡れてしまい、それを包む下着も環の陰部に当てられ、湿っている。環は濡れた下着を一刻も早く着替えたくて、風呂場へと急いだ。途中で自分の部屋へ寄り、簡単に下着と寝間着だけを取って風呂場へと入った。環は服を脱ごうと着ていた衣服に手をかけたが、脱衣場のカゴに見慣れない衣服が入っていたのを見つけた。
なに……? これ、アイツの服?
脱衣場のカゴの中には獅王が着ていた服が入っていた。環は確かに女湯に入ったはずだ。男女で暖簾を掛けてあるし、見間違うはずがない。それが、
「や〜っと来たね、環ちゃん」
「あなた……ッ!」
浴室の扉が開くと、裸の獅王が立っていた。タオルも巻かず、獅王の反り立つ男性器が怪しく揺れ動く。環は嫌悪感たっぷりに獅王を睨み付けた。
「女湯まで来るなんて……本当に最低ね」
「別にいいだろ? 貸し切りみたいなもんなんだからさ。貴明君とも一緒に入ったりしてんじゃねえの?」
「……」
環は唇を引き結んだ。確かに貴明と一緒にお風呂に入ることはあるが、獅王と一緒に入浴なんて考えるだけで環は吐き気がした。獅王は既に一風呂浴びたようで濡れた身体のまま、環に近づいてきた。
「しかし向坂の家ってすごいね。ちっちゃいとはいえ、元旅館の建物を若いカップルに貸しちゃうんだもんなぁ。羨ましいね、おまけにこんな美人でエロ可愛い環ちゃんと二人暮らし。俺なら毎日ハメてあげるけどな」
獅王はわざと環に見せつけるように舌を妖しく動かす。環の身体を舐め尽くすように視線を向けていた。環はその場から動かず耐えているようだった。獅王は先程での夕食の環の様子から、自分に逆らう気力が無くなって来ている事に気付いた。今までの女達同様、環の瞳も獅王を求めるような濡れたモノに変わっていたからだ。
「環ちゃん。お風呂でさ、環ちゃんの身体、味あわせてよ。さっきはマンコだけだったけど、今からはさ……」
獅王が抵抗しないと考えた環の肩に、手を回そうとする。しかし、それより一瞬早く、環は獅王の腕を掴み、足払いをし、獅王の大きな身体を投げ飛ばした。
「イッ! デェッッ!?」
獅王は自分に何が起こったから分からなかった。突然世界が回ったと思ったら、背中を激しく打ち付けられていた。痛みに顔を顰めていると、獅王の顔の横を環の足が踏み抜いていた。
「調子に乗らないで。さっきはタカ坊に知られたくないから抵抗しなかったけど、今は違うわ。例えば……あなた自慢のおチンチン、ここでポッキリ折ってあげましょうか?」
環の顔は感情を感じさせないものだった。環はその場で中腰になり、倒れた獅王の下半身に手を伸ばす。しっとりとした環の指が獅王の長いペニスを根元から掴む。獅王は見る見る内に顔を青ざめさせた。環の力の強さは今までの体験から身を持って知っている。獅王のペニスをマッチ棒のように折ることなど、容易いだろう。
「ま、待て! 待って! わ、悪かったから! な? 落ち着いて、環ちゃん!」
「私は落ち着いているわ。あなたもこれが無ければ、女の人達に手は出さなくなるでしょ? 諸悪の根源は絶つべきだわ」
獅王は環の言葉に怖気が走った。環は本気だ。今浮かべている顔も、今まで見た羞恥や怒りなどではなく、殺意。明確な殺意の波動を感じ、獅王は身体を震え上がらせた。環の指に力が込められてしまったら、ペニスを折られる。獅王は環を何とか思いとどまらせようと、必死に思考を巡らせた。
「へ、へへ。いいのかよ。俺に手を出したら貴明君がどうなるか分かってんだろ? 大事な大事な貴明君がズタボロになっちゃうかもよ?」
「……」
環は獅王の言葉に手を止めた。勢いに任せて折ってしまう事も考えたが、獅王の言う通り彼の仲間達を野放しにしていては、危険はなくならない。環が静止した事を幸いにと、獅王は顔をニヤつかせ始めた。
「へへっ。環ちゃん。俺に手を出せないクセにいきがっちゃってさ。これはお仕置きしなきゃね〜」
獅王は立ち上がり、中腰のまま静止した環の目の前に勃起したペニスを見せつけた。環に握られ、恐怖を感じながらもしっかりと反応していたようだった。
「ほぉら環ちゃん。君のマンコを抉ってあげるチンポだよ。ほら、ほら!」
わざと腰を振り、環に勃起したペニスを見せびらかす獅王。環を怖がらせ、支配しようと自慢のペニスを見せつけるが、
「……可哀想な人」
「あ″ぁ″ッ!?」
環の憐れむような視線と台詞に、獅王はかつてない怒りを感じた。環は顔を歪めることも無く、獅王のペニスを、獅王の醜く歪んだ顔を見つめる。その顔は獅王の内側を見極めようと、感情を殺した表情を浮かべていた。
「こんなモノに頼らなければ、仲間に縋らなければ、女一人相手に出来ない。今の私からすれば、あなたの行為は全て滑稽に見えるわ。タカ坊の千分の一にも満たない男。きっとあなたは、誰も愛せないし、誰からも愛されない人なのね」
環のお説教じみた言葉に、獅王は歯噛みする。さっきまで獅王を意識して、挙動を目で追っていた発情女が、今は冷静に獅王を観察している。自慢のペニスに全く動じず、抵抗も出来ないクセに、口だけで獅王を押さえつけようとしていた。
「マジムカつくわ、お前。抵抗出来ないセフレのクセによ。風呂場でたっぷり嬲ってやっからよ、早く脱げ」
「……分かったわ」
環は獅王の顔から余裕が消えたのを確認し、獅王の命令通り、着ていた服を脱ぎ始めた。獅王は環の脱衣シーンを目で追い、目だけで相手を犯すような瞳を向けていた。環は獅王の好奇の視線を無視し、着ていた黒いニットを脱いだ。青い水玉模様のブラジャーに包まれた彼女の胸がプルプル揺れた。獅王の目が環の巨乳を食い入るように見ていた。
……耐えるのよ、環。ここで恥ずかしがったら、コイツの思う壷。
環はブラジャーに包まれた胸を隠さず、次にタイトミニのスカートに手を掛けた。スカートのフックを外し、床に脱いだスカートを落とす。先程獅王が脱がせた水玉模様のパンツ。上下共に水玉模様の下着姿の環はその艶姿を全く隠さずに佇む。
「どうした? 早く下着も脱げよ? 恥ずかしいなら、土下座でもすりゃ許してやるか考えてやるぜ」
「……」
獅王の顔が醜く歪む。舌が別の生き物のように怪しく蠢き、今にも環の肌に舌を這わせようとしているかのようだ。環は獅王のそんな姿にますます哀れさを感じた。女を脅し、無理やり抱いて来た男は、環にも同じ方法で充分だと勘違いしている。確かに今日の昼間は不覚にもこの男の前で感じてしまった。貴明を、裏切ってしまった。けれど、
改めて、私は覚悟したもの。タカ坊の為なら……何でも出来る。耐えてみせるって。
環はブラジャーのフロントホックを外した。パチンと音がなり、環の下着に包まれた半球が淫らに弾んだ。脱いだブラジャーを手でたたみ、脱衣カゴに入れると、獅王の目の前に環の見事な巨乳が姿を現した。乳頭はツンと上を向き、乳房全体も前に突き出て見事なボリュームを感じさせる。錐体型オッパイ。乳輪は淡いピンク色。胸の大きさもあり、やや大きめだったが、それがますます獅王の琴線に触れた。加えて環の乳首はすっぽりと乳肉に包まれ、中に埋まっていた。完璧な陥没型乳首だ。
美味そうなデカパイしやがって。乳首も昼間聞いた通り、陥没乳首。やっぱりエロいな、陥没乳首はよぉ。
獅王は今すぐにでも環の乳首を責め上げて喘ぎ声を上げさせたかった。しかし、環は未だに無反応。獅王の視線をものともせず、パンツの端に手を掛けてずり下げた。環の女性器が顕になった。陰毛は処理している為、ほとんど生えておらず。先程獅王のクンニで刺激された為か小陰唇やクリトリスがテカリ、濡れていた。環の陰部から、糸を引く愛液が垂れ落ちるのを獅王は見逃さなかった。
へへ。拭き取る暇もなかったもんな〜。メス臭い匂いプンプンさせやがって。パンツの真ん中、びしょ濡れじゃねえか。
獅王が見守る中、環はパンツを脱ぎ捨てカゴに入れる。環の股下は濡れていて、先程獅王が責め立てた結果を物語っていた。獅王は濡れている環の陰部を食い入るように見る。獅王の口元からは涎が出そうになっていた。環はむき出しになった胸と陰部をタオルで隠そうとしたが、獅王から隠すなと命令され、渋々手を止めた。
「美味そうなエロボディしやがって。水着の時も見たけど、やっぱり脱ぐとすげぇなお前」
環は獅王の視線を意に介さず、あっという間に産まれたままの姿になった。しかし、言葉で責めたてても未だに環は反応を返さない。恥じらいを感じさせない環の男らしさに獅王は苛立ちを感じ、顔を顰めた。素っ裸にされ、抵抗も許されていないのに、環の顔には変化がない。まるで獅王が見えていないかのような気さえしてくる。しかし、手を出せない事に変わりはないと獅王は気安く環の腰に手を回し、浴室へ入るよう命令した。環は顔を強ばらせながらも逆らわず、獅王のされるがまま一緒に女湯へと足を踏み入れた。
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向坂の古民家でもある元旅館の女湯。洗い場はシャワーが2つに浴槽の椅子が2つ。檜風呂になっており、木製の壁に囲まれ、檜のいい香りがした。浴槽自体は広くなく、大人の女性が4人入れるほどの広さ。熱めのお湯が張ってあり、浴室内はムワッとした熱気が漂っていた。獅王は環を浴槽の手前まで歩かせると、そこで立ち止まるよう指示し、環の身体を後ろから弄り始めた。
「肌スベスベだ。中々触り心地いいぜ。彼氏君しか触らせたことなかったんだよな」
「……」
環は巨乳だが、余計な肉は全く付いておらず腰はキュッと引き締まり、綺麗なクビレを作っていた。環の腰を抱きながら、獅王は環の肌の感触を確かめるように手のひらで撫で回す。環の肌は瑞々しい潤いや肌のキメ細かさを感じさせ、触れる度に弾力性のある感触を与えてくれていた。
「髪もよお、すっげーサラサラじゃんか。会った時から、触ってやろうと思ってたんだよな」
「ッ……」
環の後ろに流れていた赤い長髪を手に取り、指に絡めて獅王は遊び始めた。鼻先に持っていき、獅王は環の髪の匂いを嗅ぐ。この女湯にあるシャンプーと同じ匂いだなと笑った。獅王が言っているシャンプーは、環のお気に入りだった。貴明にも、タマ姉はいつもいい匂いがすると褒めてもらった。貴明が褒めてくれた環の匂いだ。
「さっきさぁ、俺のチンポもこのシャンプーで洗ったんだよね。お前の髪と同じ匂いなんだぜ。くっくっく」
「この、クズ……」
獅王は環の髪を自らのペニスに巻き付け遊んだ。環の長髪が獅王のペニスに絡まり、まるで赤い陰毛のような扱いを受けた。環にとって我が子同然の長髪。大切に手入れをし、週に1回は美容室に通って伸ばしてきた髪だ。貴明も環の髪は好きだと言ってくれた。
「なに? 怒った? このままシコってやろうか? お前の髪をザーメン臭くしてやってもいいんだぜ?」
獅王の言葉に環は顔に出ないように怒りを貯めた。ここで感情を出せば、また獅王のペースになってしまい、また性感を刺激される。環は自らが性欲が強いことを弱点だと認識した。獅王はその弱みに付けこみ、環を淫乱に仕立てあげようとしていると彼女は考えた。獅王が今まで抱いてきたセフレの女達のように快楽の海に沈められてしまう。だから、
「……勝手にすればいい。タカ坊の為なら、私は耐えてみせるわ。あなたみたいな屑の相手だってしてあげる」
環の言葉は獅王の神経を逆撫でした。環は獅王を見下し、上からものを言っている。獅王は感情の昂りを抑えられず、環の髪を掴みあげた。
「調子に乗んなよ! てめぇは俺のセフレなんだ。エロい身体を差し出して、喘ぎ声上げりゃいいんだよ、オラ!」
「うっ、くッ!?」
獅王は環の髪を掴みあげながら、右手で環の乳房を揉みしだいて来た。環は思わず声を上げてしまい、痛みから顔を顰めた。獅王の右手が力任せに環の胸を掴み、根元から搾るように上へと持ち上げる。
「ふっ、うぅ……」
だ、ダメよ環。絶対に、声を上げては、ダメ。
環は、ついに自らの胸を凌辱されてしまう悔しさを感じていたが、今は耐えるしかなかった。獅王は環の反応を見ながら、強気に彼女を責めたてる。
「オラオラ! 声出していいんだぜ? エロ声聞かせろよ、なぁ?」
獅王は掴んでいた環の髪を離し、後ろから環の両方の乳房を揉みしだく。環のボリュームを感じさせる錐体型の乳房がひしゃげる位に力強く、円を描くように揉みしだかれる。環の胸の肉に獅王の指が埋まる。わざとらしく胸を弾まされ、上下左右に弄ばれる。
「……無駄よ。私の身体は、全てタカ坊のもの。あなたなんか、蚊に刺された位にしか感じないわ」
環は顔を少し赤くしながらも、獅王の責めに耐えていた。胸に指の跡が残るくらい揉まれても、声を上げなかった。獅王は環のその反応を腹立たしく思い、両方の乳頭を力の限りつまみ上げた。
「ふっ!? う、く……!」
環の口から漏れ聞こえた吐息。ピリピリと脳を刺激する快感に環が襲われる。環の痛がる様子を見て、獅王は環の胸を弄ぶような手を離した。重力に負けた環の巨乳が大きく揺れ動く。
「陥没乳首ってのはよ、乳首を普段隠してんだよな。触られねえように、大事によ。その分、一度出しちまえば……」
「あっ……? そんな……!?」
間髪入れさず獅王は環の乳頭に指を差し入れ、乳首が隠れている部分を左右へ開いた。環は乳首がいきなり晒し物にされ、羞恥に顔を赤くした。晒された乳首から、冷たい空気を感じる。獅王の言う通り、乳首が空気に触れるだけで感じてしまう。
……なに、これ……。乳首がムズムズする。まだ触られてないのに。乳首、こんなに、感じるの……?
陥没型乳首の女性も手玉に取ったことのある獅王は、隠された乳首の引き出し方を熟知していた。彼にとっては陥没している乳首は、クリトリスの包皮と同じように剥いてしまえばいいと考えていた。
タカ坊にも、乳首を見られたことないのに……こんな、簡単に晒されるなんて……ッ!
環は今まで乳首を乳肉の外に出された事はない。貴明は環の性感を知っている為、乳首責めとして指の爪で乳首を引っ掻いたり舐めたりするやり方だった。もっと大胆に思いきり乳首を責めたててくれたら、と環は何度も考えていた。それが獅王の手で、むき出しの乳首を晒されるとは環は考えてもいなかった。
「飛びっきりの性感帯の出来上がり〜! 伸ばしてやるからよ! 勃起乳首、作ってやっから! オラ!」
「〜〜〜〜ッッ!!」
獅王はむき出しになった環の乳首を指で捻りあげた。環の頭の中で火花が舞った。乳首から来た快感の波は、下手をすれば一発で環をイカせるものだった。さらに獅王は容赦なく環の乳首を責めたて、指でつまみながら擦り始める。
「オラ! 早く勃起乳首さらせよ! 声我慢しねえで喘ぎ声聞かせろ!」
「ふ、は、ぁ……はっ」
獅王の手で剥き出しにされた乳首を見て、環は自分が情けない気持ちだったが負けられないと意思を強くもった。蕩けかけた顔を引き締め、強気に獅王に反論する。
「ふ、ふふ。下手くそね。タカ坊は、私を胸だけでイカせてくれるわ。大したことないわね、あなた」
環の精一杯の虚勢だった。環は胸だけでイきそうになっていたが、獅王の思い通りにはさせないと、余裕の顔を作る。頬は紅潮し、息は荒くなっていたが絶頂していないのも事実。背中にピタリと張り付いている獅王のペニスを押し当てられ、いつ挿入されるか内心ヒヤヒヤしていたが、環はその恐怖を隠した。獅王の精神を逆撫でし、余裕を無くさせ焦りを狙った。
「さっき俺のクンニでイキ顔晒したクセに、調子に乗んなよ! 別にこんなデカパイ、いつでもイカせてやるよ!」
「んッ! くッ! ふ、うぅ……」
獅王は環の胸を力任せに揉みしだく。獅王の手からこぼれ落ちそうな乳肉が揉まれる度に形を変える。90cmを越える大きさ、Gカップはある環の巨乳が弄ばれる。環は巨乳だが、若いためか硬いシコりを感じさせる。貴明にも開発されていた環の胸だったが、
「ちっ! 無駄に声を抑えやがって! 鳴けよ! イケ! オラ!」
獅王の責め方は力任せすぎた。環をイカせるには、単調すぎる胸の表面を揉むだけのやり方。敏感になった乳首をそのままに乳肉だけを捏ねくり回した。環は感じていたはいたが、耐えられると踏んだ。
「下手、くそ……!」
「このアマッ!」
環の挑発に獅王はまんまと乗り、胸から手を離した。環に浴槽に手を付かせながら、後ろを向かせた獅王は丸みを帯びた環の尻に手を這わせた。
「〜〜ッ!」
「へ、尻もでけぇな、おい! 彼氏君を尻に敷いていきがってんだろ、オラ!」
獅王は環の臀部を軽く何度か叩いた。環は声を押し殺して耐えたが、いきなり尻を叩かれ、驚いて身体を強ばらせた。その反応を弱気と捉えたのか、獅王は環の臀部を責める事に目的を変えた。
「ケツドラムしてやるか? それとも、優しく撫でて欲しいか? ん?」
「あ、は、あぁ、ふ、うぅ……」
獅王は口にしながら、環の臀部の表面を撫でては叩き、撫でては叩いた。環の臀部の表面が見る見る内に赤く染まる。時折快感の波が環を襲い、身体が震えてしまうのを我慢出来なかった。浴室の天井を仰ぎ、深い呼吸を繰り返す姿を獅王は面白そうに見ていた。
へっ! ケツ叩かれて感じてやがる! あれだけ大口叩いても、声を上げないのがやっとみてえだな!
環は獅王に臀部を弄られながらも、浴槽に手を付き、身体を支えていた。気を抜けば、一気に膝から折れてしまいそうだったが、それを耐えていた。陰部からは性感を刺激されたせいか、愛液が流れ始める。環は愛液が流れてしまうのは、女性の身体の仕組み上、仕方ない事だと判断し、意識を強く持った。
「何とか言ってみろよ? ケツを叩くの止めてくださいって泣くか? マンコを弄って欲しいか? あん?」
獅王は口数が減った環に、これ幸いにと責めたてる。環の性器から流れ始めた愛液を見て、歓喜の表情を作った。環が堕ちるのも、時間の問題だと認識した。しかし、
「この、程度……? これがあなたがいつも、セフレの女性にしてる、こと? だとしたら、あなた……全然女性のこと、理解してないわね……」
環はあろうことか、獅王に微笑みかけた。浴室内の熱気や獅王との行為から環は身体中に汗をかいていた。赤く染まった頬は、快感からか熱気からか分からないが、環にはまだ余裕があった。獅王に一方的に嬲られ、蔑まれても、気丈な態度を崩さない。
コイツ……! まだ……! クソッ!!
「あッ! そこっ、はぁッ! んんッ!」
獅王は環の菊穴に自らの指を突き刺した。環の直腸に通じる穴が獅王の指に穿たれ、うねうね蠢く。
「は、あぁぁッ! ぬ、抜いて……!」
獅王は環の言葉を無視し、長い指を奥まで差し入れた。環は痛みから顔を顰めた。獅王の指にはローションもついておらず、環の菊穴にも滑りを良くする液体はかかっていない。
い、痛い……! お尻の穴、無理やり広げられて、こんなの、痛いだけよ!
無理やり菊穴に指を突き刺され、環は痛みだけを感じていた。付き合い始めの頃、環は貴明にアナルセックスを促し、逆レイプに近い形で行為に及んだ。あの時は貴明のペニスは環とのセックスの後で濡れていたし、環の菊穴も環自身が滑りを良くしようと自ら愛液に濡れた指で穴を解した後だった。だから、お互いにアナルセックスで絶頂を味わえた。しかし、獅王は、
「この、クソアマ! ケツ穴ほじられて、イケよ! イキ顔を晒せよ!」
「ふ、うぅ……! あ、あぁ……!」
獅王の指は環の腸内を掻き混ぜるように中で動いていた。時計周りに指を掻き混ぜたと思えば反対へと指を回す。環の菊穴をほじくり回す。腸内が指に馴染んで来たところで、獅王は環の菊穴に指の先まで差し入れ、奥の奥まで犯すように突っ込んだ。
「う、くッ! いィッ!!」
環は悲鳴を堪えたが、獅王は関係なく環の菊穴に突っ込んだ指を引いては入れる、引いては入れると繰り返す。環は無理やり行われる菊穴の陵辱に、意識を手放さないようにだけ注意した。環を追い詰めているつもりかもしれないが、痛みだけなら、どうとでもなると環は冷静に考えた。やがて、獅王は疲れたのか環の菊穴から指を引き抜いた。引き抜いた獅王の指には環の排便などは付かず、環がいつも清潔にしている事を意味していた。環の菊穴はすっかり解れてしまい、ぽっかりと穴を広げていた。耐え難い腸内を犯す陵辱に、環の腸内から腸液が垂れて来ていた。
「ケツ穴弄られて、汚ねえ穴広げやがって! は、はは! 言葉もねえだろ、おい!」
獅王は今度こそ快楽に溺れた環の顔を見てやろうと、顔を向けさせるが、環は呼吸は荒いものの、表情を蕩けさせてなどいなかった。それどころか、怒りに目を釣り上がらせ、拳を握っていた。
「だから、言ってるでしょ? あなたなんか、タカ坊に比べたら、全然大したこと、ないって……!」
環は獅王を小馬鹿にしたようにほくそ笑む。身体中に大量の汗をかき、陶磁のような白い肌を真っ赤に染め上げ、薔薇のように美しく艶やかな赤い長髪が柔らかな絹のように広がる。スラリと細長い足は日本人離れした外国人のモデルのような美脚。吸い付きたくなる赤い長髪から隠れ見えるうなじ。妖艶とも言える男の欲情を奮い立たせる微笑。高校生の時に既に完成していた環の肉体は、大学生になり、さらに成熟し大人顔負けの色気を漂わせていた。責めたて、屈服させようとした獅王が、環の艶やかな肢体に、思わず生唾を飲み込んでしまった。
ありえねえ。コイツは今までの女共と同じ、ただのセフレの一人だ。俺がここまで念入りに、一人の女を堕とすのに躍起になるのも苛つくが……。ここで単に犯してやっても、負けた気がするぜ。
余裕の表情を崩さない環に、獅王は苛立つが、このまま環を犯しても屈服出来ないと感じた。環の強さは心身共にあることを、これまでの行為で感じたし、無理やりやっても、耐えられてしまう。気の強い女を犯す時は、相手を屈服させてからと獅王は決めていた。
「身体をこっちに向かせろよ」
獅王は環の手を掴み、浴槽を背にするように姿勢を直させた。環は身体にうまく力が入らず、手を掴まれても立つ事が出来なかった。その場でしゃがみ込み、肩で息する環を獅王は黙って見つめる。環の目の前で、浴槽の椅子に腰かけた獅王は、環に向けて勃起したペニスを突き付けてきた。
「しゃぶれよ。俺をイカせてみろ。イケたら、もう終わりにしてやる」
「は、はぁ、はぁ……イカせたら?」
獅王の要求に環は思わず聞き返してしまった。獅王は床に座り込む環を見下しながら、イカせたらなと返事をした。
私の身体を散々嬲っておいて、フェラチオをさせるなんて、本当に最低な男。でも、そろそろ上がらないとタカ坊が心配して様子を見に来るかもしれない。
浴室に時計は付いていないが、かなりの時間が経っているはずだ。今日の環の様子がおかしいのは、貴明はとっくに気付いているし、心配で様子を見に来てもおかしくない。環は焦りから、呼吸をすぐ様整え、獅王のペニスを両手で握った。
「今度は折ろうなんて考えんなよ。精一杯奉仕しろ」
「分かってるわよ。んあっ、れ、れろ。んべろ、んちゅ、ちゅ」
獅王に頭を捕まれ、見下されながらするフェラチオ奉仕。今日の昼間は美香が犯された後の精液を舐めとる掃除フェラチオだったが、今は獅王をイカせなければならない。環はおずおずと舌を突き出し、獅王のペニスにゆっくりと舌を這わせる。獅王の30cmを超えるペニスは舐めるだけでも一苦労だった。
コイツの、本当に長い。すっごく熱い。おチンチンに触れた舌が火傷しそうだわ。
環は獅王のペニスの竿の部分に熱心に舌を這わせた。滑りを良くするため、唾液をたくさん出し、ペニスに塗りたくる。貴明だったら、もう既に絶頂しているフェラチオ奉仕だった。
「舐めてるだけじゃ、イケねえぞ。玉袋も刺激しろよ」
「は、はぁ……はぁ、こ、こう?」
環は獅王の言う通り、玉袋を指先で強弱を付けて揉みほぐした。さらには、片手で玉袋を持ち上げ、舌を這わせる。獅王のペニスを端から端まで舐め上げた。
舐めてる内に、頭が痺れて……。昼間も思ったけど、コイツの雄の匂い。おチンチンから、立ち込める匂いが、私を狂わせようとする。血管が浮き出て、反り返った黒光りおチンチン。タカ坊と、全然違う。
環は獅王のペニスに興奮し始めた。舐めるだけではなく、獅王のペニスに舌を巻き付かせたり、亀頭を舌先で突いたり、射精を促した。貴明にもした事がないフェラチオ奉仕だったが、環は早く解放されたい一心から、半ばヤケクソ気味に舌を動かした。
くくく……。すっげぇエロ顔晒してるぜ。AV女優も真っ青だ。
環は獅王のペニスに奉仕する内に、すっかり頭を蕩けさせてしまった。舌を突き出し、ペニスを舐めて奉仕する姿は性欲に溺れた雌に違いなかった。獅王は環のそんな姿を目にし、先ほどまでの鬱憤を晴らした気持ちになった。
「そろそろ咥えろよ。俺はしゃぶれって言ったんだぜ? おい?」
「ん、ぶぁ、は、あぁ……。わ、分かったから、乳首、離して……んはぁ! あ、あぁ! や、やめて!」
獅王は環にペニスを口に含むよう命じながらも、目の前でタプタプ揺れる乳房に目が行き、乳頭の先に指を入れ、また左右に開いた。剥き出しになった乳首をグリグリと指で擦り始めた。環は獅王にやめるよう口にするが、獅王は聞く耳を持たず、環の乳首を弄っていく。
「はぁー! はぁー! お願い……早く、イッて……ん、ん、んむぅ……」
環の吐息が糸を引き始めた。環は獅王の乳首責めに頭を蕩けさせながらも、早く解放されるべく獅王の長いペニスを亀頭から徐々に咥えていく。やがて半分ほど入った所で環は息苦しさを感じ、そこで口に含むのをやめた。そこからは口に含みながら舌を這わせ、頭を前後に揺すった。口を窄めて、獅王のペニスを受け入れやすいようにし、口の中全体で奉仕した。環に今出来る、精一杯のフェラチオ奉仕だった。
長すぎる。全部、入らない。こんなの、私のアソコに挿入れられたら、壊れちゃう。タカ坊だけの、赤ちゃんのお部屋が、潰されちゃう……。
環は息苦しさを感じながらも、目を閉じながら頭を前後に動かし、獅王のペニスに奉仕した。獅王は環の乳首を弄りながらも、ペニスを通して感じる環の口の中に満足していた。
いい口マンコ持ってんじゃねえか。興奮してやがるからか、口の中、すっげぇ温けえし。口の中に入れた時から、別の生き物みてぇに俺のチンポに舌を這わせやがって。くくっ、ドスケベがよ。
獅王から見れば環のフェラチオテクニックはまだまだだったが、奉仕されている感はハイクラスだった。獅王はSっ気が出て来てしまい、環のフェラチオ奉仕を手伝ってやろうと、乳首から手を離し、両手で環の頭を掴んだ。そして、
「んごッ! んむぅ! ンンンッ! ん! んん! んあっ!」
激しく腰を前後に振った。環は力任せに頭を掴まれ、いきなり喉の奥まで突かれ顔を歪めた。環は息苦しかったが、口を離す事はせず、それを受け入れる。それはまるで、獅王のペニスを扱く性玩具のような扱いだった。環は貴明とのセックスでは決して経験した事のない屈辱的イマラチオ体験に、目を釣り上げ、好き勝手に暴れる獅王を睨み上げた。
あぁ! いい! いいぜ! その顔!怒りに目を釣り上げるその顔! その顔のままイマラやらせると、征服感が半端ねえ!
獅王はイキそうだった。環のフェラチオ奉仕は、今まで獅王が味わった事のない達成感を感じさせた。抵抗を続けていた環に奉仕させる喜び。嫌々ながらも、獅王のペニスにむしゃぶりつく姿は、最高の見せ物だった。
「ふー! ふー! い、イクぜ! 全部、飲めよ! ふぅ〜ッ!!」
「ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"ーッ!?」
環の喉の奥に、獅王の精液がぶちまけられた。環は、喉が灼けるような感覚に陥ってしまった。獅王は、環の口腔内の感触を堪能しながらも、ゆっくりとペニスを引き抜いた。イマラチオ時特有のダラダラとした白濁した唾液がこぼれ落ちる。
こんなに、射精するなんて……。口の中、いっぱいに……。すごい量……。
環の喉が獅王の精液で溢れ、咄嗟に吐き出そうと口元を抑えようとするが、獅王に手を捕まれ阻止された。飲み干すように再度命令され、環は意を決して口の中の精液を飲み込んだ。濃厚なゼリーのような獅王の精液。環の喉にネバネバとした食感も与え、喉に絡み付き、息苦しさを感じた。昼間も少し口にしたが、獅王の精液は貴明のとは違う、舌にピリピリとくる苦い味だった。
「口開けろ。あ〜ん」
「んあっ、あ、あ、あぁ……」
獅王は環の口の中に手を入れ、口を開けさせた。環の口内は獅王の精子で穢され、上顎と舌の間を粘着性のある白い糸を垂らしていた。口を開いた環の口内からは異臭が漂い、環のような美人の口臭とは思えなかった。
「ひでぇ匂いだな。お前の口の中、ザーメン臭くて堪らねえぜ」
「くっ! 離して!」
獅王に臭いと言われ、環は恥ずかしさから、咄嗟に口元を抑えた。強気に耐えていた環の心が揺れ動き、その場で泣き崩れてしまいそうだったが、貴明の存在を思い出し、獅王を無視して立ち上がり、身体を急いで洗い始めた。
「なぁ、そんなにあの彼氏君がいいわけ? あんなチンケなガキ、どこがいいんだ?」
獅王は身体を洗う環の姿を下から舐め尽くすように見、環に質問を投げかける。環は余裕なく苛立ちを隠さないまま、獅王にはっきりと告げた。
「彼は、いつでも私のことを想ってくれる。私を愛してくれてる。それだけで私は充分。あなたには、分からないでしょうけど」
獅王は環の彼氏との惚気に嫌気が差し、苦々しく吐き捨てた。環は視界の端に獅王の姿を捉えながらも、本当に手を出して来ない事を確認し、頭から足の先まで念入りに身体を洗った。獅王の手が触れた場所が、未だに汚れているような錯覚に陥り、何度も何度も洗い流す。やがて洗い終えた環は湯に浸かる事もなく、獅王から逃げるように浴室を出て行った。
……愛してくれる、ねえ。尽くすタイプってやつ? くっだらねえ。だったらよ、彼氏君の前で犯してやっても、耐えられるか見てやろうじゃねえか。
獅王は環が出て行った浴室で、メインディッシュである環とのセックスのシチュエーションを頭の中で思い描いていた。