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From Frontier
種付け学園 いきなり☆ハーレム
ーアネモネー
作者:クマ紳士
01. chapter1
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クマ紳士
向坂環。質実剛健、文武両道、家事から洗濯までこなす古くから伝わる武家の家系に生まれたお嬢様。彼女は幼馴染である河野貴明に好意を抱いていた。九条院で過ごす日々の間も、純粋に彼を想ってきた。

しかし、そんな環を想い続けていた者もまた別に存在し、やがては抑えられない欲望を環にぶつけようとしていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「んふふ〜。タカ坊〜。今日は向坂(ウチ)に食べに来てくれるでしょ? お姉ちゃん、腕によりを掛けて夕ご飯作るわ」

「いやー、どうしようかなぁ。あはは……」

機嫌良く腕に絡みついてくる環に、貴明は若干困り顔。放課後に校門前で待ち伏せされた貴明は、環に一緒に帰りましょうと告げられ、終始ニコニコ笑顔の環に腕を組まれている。

「どうせ今日もカップラーメンなんでしょ。ダメよ、そんなのばかり食べてちゃ」

「……まあ、そうだけどさ」

「ならいいでしょ。大好きなお姉ちゃんと一緒に入れて、手料理も味わえて……タカ坊も嬉しいでしょ」

……当たってるんだよなぁ。

貴明の腕に環の柔らかい胸が当たる。腕に押し当てられた大きな胸は、服越しでも柔らかい。貴明は顔が赤くなってしまうのを止められなかった。

「タマ姉はさ、俺をからかって楽しいの?」

少し不満げな顔を作り、環に問いかけてみる。姉としてばかり接してくる環には、貴明は少し疲れているようだった。

「からかってなんかいないわ。私はタカ坊が好きよ。可愛いし。タカ坊は、私が嫌いなの?」

「いや、嫌いじゃあ……ないけどさ」

平然と好きと口にしてくる環に照れてしまい、顔を背けた。環はその反応に、不満を見せた。

……昔と同じで鈍感なんだから。タカ坊が好きって言ってくれたら、私だって素直になれるのに。

環は貴明に告白して欲しいと、貴明の身体に身を寄せた。冗談ではなく、本気なのだと態度で示したつもりだった。しかし、

「タマ姉、恥ずかしいから離れてよ……!」

貴明は環から逃げるように絡み付いてくる腕を引き剥がし、距離を取った。環は貴明の反応に、寂しさを感じた。

……タカ坊の、ばか。どうすれば、タカ坊に伝わるのかしら?

貴明へ口を尖らせながらも、貴明への好意の表現に迷っていた。環にとっては最大のライバルはこのみだ。貴明は口では妹だなんだと言っているが、ずっと一緒にいた幼なじみに貴明は好意を抱いているに違いない。環も幼なじみだが、離れていた時間が不安を掻き立てた。

……ズルいよなぁ、タマ姉は。俺を子供扱いしてさ、いざ好意を向けようとするとはぐらかされてる気がする。

先程も環に好きだと言われて、ドキッとしたが、可愛いからと続けられてしまい、男として見てもらえていないことに傷ついた。環のそうした一言が、貴明の自尊心を傷つける。もう、子供ではないのだ。

……抱きつかれる身にもなって欲しいよ。再会したら、あんな凶器持ってさ。ついつい見ちゃうんだよな。昨日もタマ姉で……しちゃったし。

貴明は環に子供扱いされながらも、抱きつかれるのだけは好きだった。再会した時から何度も感じた環の胸の感触。とても心地よく、ずっと包まれていたいと感じる環の胸。貴明は寝る前に環を思って自慰していた。頭の中で環は手馴れた様子で貴明にパイズリしてくれている。貴明が環の胸を揉みしだく妄想もした。

タマ姉のオッパイ、いや、タマ姉が好きだ……けど、どうすれば、伝わるのか?

貴明が環を見ると、環もまた貴明を見ていた。お互いに愛想笑いを浮かべ、乾いた笑いを返した。少しの間沈黙が流れてしまい、お互いに意識しながらも口を開けずにいた。

……タカ坊、何か喋ってよ。怒ってないわよね……?

……タマ姉が黙り込んでる。怒らせたかな?

お互い、相手に気を使う余り顔色を伺ってしまっていた。やがて、貴明の家と環の家の帰り道を分ける別れ道へと着いた。環は引き止めようと口を開きかけ、貴明もまた、環と離れ難いと向坂の家に夕飯をご馳走になろうとした。その時だ。

「おや? もしかして、たまちゃんかい?」

「え? あぁ……! 勝己おじ様! お久しぶりです!」

2人の正面から歩いて来た中年の男に、環は大輪の花を咲かせた。親しげにたまちゃんと呼ぶ男は、環に満面の笑みを浮かべていた。

……誰だろう、この人?

身長は貴明や環より高く、やんわりとした笑顔を見せている姿から優しそうな印象を受けた。パリッとしたスーツを着こなし、髭もきちんと整えられ身嗜みに気を使っている印象を受けた。目立った皺はなく、年齢は30代後半ほどの印象を受けた。

「タカ坊、紹介するわね。こちら、水門 勝己(みと かつみ)さん。向坂の遠縁に当たる家の方なの。私が子供の頃からね、大変お世話になった方なのよ」

環はニコニコと子供のような無邪気な笑顔を見せていた。貴明は、自分以外に向ける無邪気な環の笑顔に、知らず胸の中がムカムカしてしまう。

「初めまして。水門です。たまちゃんからお噂はかねがね。君がタカ坊君だね」

水門から右手を出され、握手を求められる。貴明は何か癪に触ると感じながらも、渋々握手を交わした。水門は嬉しそうに貴明の手を握る。環がそんな2人を見守っている様子に、貴明はますます苛立ちを感じた。

「おじ様、今日はどちらへ?」

「あぁ、実は今日からしばらく、この近くの病院に転勤になってね。向坂の家にでも顔を出そうかなと思っていた所なんだ」

水門の答えに、環はそうなんですか! と嬉しそうな反応を示した。抱きつきはしなかったが、水門の手を両手で包む環は、本当に嬉しそうに笑顔を向けていた。貴明は、そんな環に言いようのない苛立ちと疎外感を感じた。

「おじ様、ぜひ寄って行ってください。もちろん、タカ坊も一緒に……」

「ごめん……。今日は帰るよ。邪魔しちゃ悪いしさ」

「え? あ……タカ坊ッ!?」

環は貴明も一緒にと、夕飯を改めて誘ったが貴明は首を振り、引き止める間もなく駆け出してしまった。環は貴明の様子がおかしいとは感じたが、

「ごめんね、たまちゃん。邪魔しちゃったかな?」

申し訳なさそうに八の字の眉を作る水門を見て、いいえ、おじ様は悪くないですと口にするしかなかった。環は貴明の背中を見送りながらも、水門と一緒に向坂の家へと向かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「美味しいよ、たまちゃん。相変わらず料理が上手だね」

「ありがとうございます。勝己おじ様」

向坂の家へと着いた2人は雄二を交え、昔話をしながら環の手料理を堪能していた。

「しっかし、珍しいよな。オッサン、姉貴が九条に入ってからは、親戚同士の集まりの時ぐらいしか、顔を出さなかったじゃねえか」

雄二が食べながら話し、箸で水門を指差す仕草を見て、すぐ様環がピシャリと雄二の手をたたき落とした。行儀が悪い! と叱り、鋭い目付きで睨み付ける。

「まあね。今まではこの家から遠かったし、中々ね。でも今日からは近くに住む事になったからさ」

雄二の無作法にも、全く気にした様子がない水門。環は、すみません雄二がと頭を下げた。それに対し水門は、いやいやと軽く手を振った。

「それより、ごめんね、たまちゃん。彼の機嫌を損ねてしまったみたいで。一緒に夕飯を食べたかったんだろう?」

水門に言われ、環は口を引き結んだ。最後の貴明の反応が頭をよぎるが、貴明がどうしてあんな態度を取ったのか環には分からなかった。

「おじ様は悪くありません。あの子もどうしてあんな態度を取ったのか……。普段は優しくて、いい子なんですが……」

悲しげに曇った環の表情を見て、水門は観察するように目を細めた。正面に座る環に、質問を投げかける。

「たまちゃん、彼が好きなのかい?」

「え? べ、別に私は……! た、タカ坊の事、好きってわけじゃ……!」

言い淀む環。環はツンと口を尖らせ、顔を背ける仕草を取った。姉の素直じゃない態度を見て、雄二はやれやれと肩を竦めた。

「たまちゃんに好きな子が出来たかぁ。昔は男の子相手に喧嘩ばかりしてた子がなぁ」

「そうそ! 近所の悪ガキ共なんて、鬼が来たぞ! って逃げ出すくらいだったもんな! 俺なんて、鬼の弟ってからかわれたし!」

しみじみと話す水門とケラケラ笑い出す雄二に、環は気恥しくも文句を言いたげに頬を膨れさせた。環の幼い頃を知り尽くす2人の前では、体裁を取り繕えない。ただ、雄二には腹が立つので、隣に座る弟に手を伸ばし軽く力を込めた。

「いだだだだッ! コレ! コレですよ! こんな事ばっか、してっから姉貴は! あだだだだッ! 割れるって!」

無言でアイアンクローを雄二にする環を見ても、水門はにこやかな笑みを崩さない。微笑ましいやり取りと言わんばかりに2人を見つめる。

「たまちゃん、とっても綺麗になって……彼氏君が羨ましいよ。子供の頃の可愛さはそのままで、素敵な美人さんだ」

「もぉ……おじ様ったら。それに、タカ坊は彼氏じゃありませんから。私達は、まだ、ただの幼なじみです」

照れた様子でシナを作る環は、水門からの褒め言葉を素直に嬉しいと感じた。貴明との関係についても満更ではなく、本音で打ち明けてしまいたくなる。

「言い寄る男共は、姉貴の本性を知らないで冒険すっからな。しつこい男は力づくで蹴散らすし、まさにゴリ……あだだだだッ!!」

力を緩め、解放し掛かった頭を、雄二はまた握られる。今度はさっきより締め付ける力が強く、雄二は痛みに悶えながら必死に抵抗する。しかし、環はビクともせず、問答無用で弟にアイアンクローをお見舞いしていた。

「確かにたまちゃんなら、下手な男が声を掛けても安心かな。ナンパの手合いも少なくないんだろ?」

「そうですね。一人で歩いてると時々……しつこい相手には、私、容赦しませんから。祖母からも、気に入らない男に手を出されたら容赦するなと教えられてますし」

環は胸を張って宣言する。向坂の教えとして環の胸に残っているのは、殆どが祖母だ。環は昔から両親よりも祖母に懐いていた。そんなじゃじゃ馬な環をいつも温かく見守ってくれていたのが、水門だ。

「昔は怪我して帰って来るのが当たり前だったからね。毎日ヒヤヒヤしてたよ」

「……すみません」

環は素直に謝った。子供の頃、環は乱暴者として見られていた。喧嘩ばかりをして、近所の子供達を集めては危険な遊びばかりをする。周りの大人達は、環を煙たがった。しかし、勝己は違った。

「おじ様だけは、いつも私の味方でした。お祖母様に叱られた時も優しくしてくれて、本当に感謝しています」

頭を下げる環に、勝己は照れくさく、後ろ頭をかいた。雄二は珍しい物を見るように環を見ていた。

「でもよ、マジに姉貴に対して過保護だったよな。姉貴に惚れてたりして。なーんて……」

雄二の軽口に、環は雄二の名を呼びながら、またも手を伸ばした。本気で腹が立ってきた環は手加減抜きでアイアンクローをお見舞いするつもりだった。が、

「……そうかもね。たまちゃんに惚れてたから、かも」

「おじ様……?」

勝己は口元に笑みを浮かべていたが、目が笑っていなかった。雄二はロリコンかよ〜! とふざけて笑っていたが、環は勝己の目が笑っていない事に気付いた。けれど、それを問い質す事が何故か恐ろしいと感じ……環は続く言葉を飲み込んだ。
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