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ラスボス
作者:ライラック
公開
32. 野球部のエースを粉砕せよ
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由紀夫は放課後サッカー部の練習してるところに行くと館林見晴も来ていた。

「やあ!館林さん」
「栢木さんこんにちわ」

見晴以外にも高見公人に憧れている女子生徒ギャラリーが多くいた。

「ここにいるとまた虐められるよあっちに行こう」
「あ・あのう」
由紀夫はいささか強引に見晴の手を取って別の場所に移動。
移動の先は野球部だ。

野球部にはサッカー部以上のギャラリーの女生徒でにぎわっていた。
それもそのはず野球部は今年初めて甲子園に行ったのだから。
野球部のエースは二年生名前は東塔矢(ひがしとうや)
直球は150キロ~156キロの速球そしていろんな変化球もこなせて特にスライダーのキレはプロ級直球もプロ並みだ今年甲子園でベスト4まで行って来春の選抜は優勝候補といわれている。
しかもバッティングもいいので四番でピッチャー、4Pである。
プロのスカウトも時々偵察に来るらしい、
しかもイケメンだから女性ファンが多いが、きらめき高校の男子生徒はヘタレの宝庫だからこの東塔矢の餌食になった女生徒跡を絶たない。
詩織とか見晴も何度か言い寄られたらしいがそんなチャラ男の言いなりになるようなバカではない、しかしヤツのことだ強引になんてこともありうるので油断ならない。

東が見晴を見つけたらしい。
「やあいらっしゃい」
と見晴に手を上げてスマイル。

東が投げているがバッティングの練習と守備の練習なのでよく打たれるが、全力投球じゃないのはギャラリーもよく知っている。

「あの東ムカつくなあそう思わない見晴ちゃん」
「でも実績があるのでしょうがないよ」
「あいつの全力投球と勝負したい」
「無理よ相手が悪いわ、プロも認めてるんでしょ」
「打てる   ような気がする」
「あはははは、栢木さんておもしろい」
「よしヤツの最高のタマをホームラン打ったらデートしてほしい」
「エッ!!  う、うんいいよ、でも打てなかったら?」
「そしたら見晴ちゃんをあきらめる」
「頑張って応援するから」

オレは監督のところに行って交渉した。

「東と勝負だと?うちの野球部員で東の全力投球を打てる打者は一人もいないよそれでも勝負する気なのか?」
「うんやらせてほしい自信はある」
「そこまで言うのならやらせてあげよう」
「ありがとうございます、条件があります東がオレに打たれて自信なくしてもいっさい責任はとれませんそこのところよろしく、それと一球だけなら出会いがしらとかまぐれとか言われるかもしれないので何球でもいいですよ自信なくして野球部退部したのならこのオレにも責任がある、代わりにこのオレが野球部に入部する、東以上のバッティングとピッチングして見せますあとでピッチングも見ていただきたいです」
「東以上だと?おもしろいこと言うやつだな、まいいやってみろ東と勝負」

監督は東のところに行き由紀夫のことを伝えた。

「ああ、あいつかサッカー部を地区大会の決勝まで導いた、ま運動神経はあるみたいだなでも監督タマ蹴りと野球は違いますよ、三振にして見せます」

そして勝負が始まった。


「じゃあお願いします」
東に一礼した。
「ほおー一応礼儀は知ってるようだな立派だしかしオレの全力投球はかすりもしない何故なら打たれたことは一度もないからな」

由紀夫は木製バットを持つ。
「金属バットは打ちそこないでも飛ぶから木製でいいや、それに打った時の音がいい」
「ほおーバットに当てるつもりか、万が一当たってファールでもお前の勝ちにしてやろう」

「結構ですファールはおれの負けでシングルヒットも負け要するにホームラン以外は負けだ、東の決め球なんか知らんがそれで勝負しろ、この校舎の化学部室のガラス窓の10センチ上に当てる、ガラスに当てたら紐緒さんに殺されちゃうからな、おお怖い~~ぃ」

由紀夫は言ってから左バッターボックスに立つ。

「オイお前右利きじゃないのか?」
「ハンデだ」

ギャラリーから女子の声援がすべて東にである。

【頑張ってーそんな生意気なの三球三振にしちゃえ~】
ところが一人だけ。
「がんばって~ がんばって~ 大好きだよ~」

東はその声のほうを見ると館林見晴が居た。
(あの館林見晴が声援をしてくれているしかも大好きだよなんて)
由紀夫に声援してるのを自分にと勘違いしている。

そして見晴のほうに手を挙げてから
「おれの決め球は外角低めの直球だ、打てるもんなら打って見ろ」
おおきく振りかぶってこん身の力で投げた。

グァキ~~ン!!

打球はピッチャー強襲のライナーグローブを差し出せば捕れるようなライナーだがあまりの打球の速さについていけず東の左10センチ横をすり抜けてセカンドも同じでただ見てるしかない、その打球がぐんぐん上昇まるでプロゴルファーのドライバーショットのような打球だ。
そして宣言通り化学部室のガラス窓のちょい上に激突して下に落下していった。 

東はあまりにも強烈な打球にその場でヘタレこんだ。
今まで誰にも打たれたことのない外角低めの直球155キロは出ていたかもしれない。
完璧にとらえられた。
周りの誰もがそのすごさに声が出ないで静まり返った。

「やったー!予告ホームランだぁ」
由紀夫は飛び跳ねて喜ぶが、東に声援を送っていた女子共は信じられない、茫然としている。
そして、
「サイテーカッコわるぅ~」
女子共はみんな見晴以外はその場から離れて行った。

監督が由紀夫に駆け寄ってきた。
「監督もうやつは壊れた約束通り明日からおれが四番ピッチャーをやります」
「ああ頼むよ確かにキミのバッティング技術なら任せられそうだ、しかし君のピッチングはどうなんだ?」

「今から見ますか、それと捕手も鍛えないと変化球は東の球受けていたから大丈夫でしょう問題は直球をとる練習ですねそれは明日からやってもらいます、それとバッティングのほうと守備のほうも鍛えないと今のままじゃ甲子園優勝は無理です、東はチームのことは考えずに自分のことしか考えていなかった、野球は一人じゃ勝てませんよ」

由紀夫は今日から野球部に入部、そして東は数日後退部届を提出した。
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