ラスボス
作者:ライラック
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34. 館林見晴は御立腹
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見晴攻略には期末テスト詩織より順位上にさせることが条件ということだが、必ずしもそれで堕とせるということではないが、堕とすために一歩前進出来そうだ。

試験に出る範囲の発表があり学校の授業も午前中で終わり、期末テスト終了まで部活動も中止だが野球部だけ選抜出場で全国大会も近いということで午後も3時ころまで練習である。
しかし由紀夫は見晴に特訓だから。

「悪い期末テスト一位狙いだから練習は休ませて」
野球部監督に報告。
由紀夫の場合勉強しなくても一位楽勝だがそう言い訳して練習はキャンセル。

野球部の練習を見てあれやこれやと指示をしてからグランドを離れる。
そして帰ろうと校門まで行くと丁度詩織と遇った。

「あら栢木君家も近いし一緒に帰る?」
「そうだな帰ろうか」

二人並んで校門を出る。

「期末テストの自信はいかがかな?」
「うんバッチリよ そうそうこの前館林さんが、宣戦布告してきたわ絶対に勝つんだって」
「うん知ってるよ彼女はやる気満々だ」
「うふっ元々彼女はいつも上位よね、その可能性は十分にあるわ」

「詩織も頑張れよ詩織と館林さんとで一位争いだ」
「あら栢木君は一位じゃないの?」
「今回は三位でいいよ」
「まぁ消極的ねどうしたの?」
「はは、まいろいろとありまして、テストの成績なんてどうでもいいよ、本当ならT大乃医学部今年受験したいけど、あと一年詩織たちと一緒にこの学校に居たいから受験は来年卒業してからにするよ」
「まあT大の医学部ですって!さすがね私なんかとレベルが違いすぎよね」
「そんなことないよ詩織も医学部挑戦しなよ、詩織なら大丈夫・・・・のような気がする」

近所の公園まできて。
「じゃあまた」
由紀夫はいったんうちに帰る。
うちといってもぼろアパートだが。
ボロアパート引き払って春には引っ越そうと思っている。
ボロアパートで普段着に着替えてから見晴の家に行った。
今日は期末テストの特訓だ。

見晴の家の玄関のチャイムを押すとハーイと返事がインターホンで帰ってきた。
玄関のドアが開いて出てきたのは見晴のお姉さん?と思ってたがお母さんらしい。
まだ20歳くらいに見えたのでお姉さんだと思ったが、そういえば見晴には姉も兄も弟も妹もいないらしい。

「いらっしゃいあなたが噂の栢木君ネ、さ、どうぞ外は寒かったでしょう」
「お邪魔しまーす」
見晴の母親は二階に居る見晴を呼んだ。
それで見晴は二階から降りてきた。

「じゃあ栢木君よろしくね」
「よろしく」

見晴は当然ではあるが私服に着替えてあった。
白のハイソックス真っ赤なミニのフレアスカート膝上10センチ程度、濃い目のブルーのセータ―  かわいいと思ったがなんか子供っぽく見える。
中学生といっても誰も疑わないだろう。
見晴自身元々子供っぽいから違和感がない。

学園の美少女ナンバーワンを決める全校生徒の投票が毎年四月にあるイベントだが。去年の春は三年生を押し退けて二年生の詩織がグランプリに輝いたらしい。
詩織が一年生の時は二位だったのも驚きだ。
一年の春はまだ入学したてで知名度も何もないのに二位はすごい。
やはりオーラが出ていたのだろう。
しかしグランプリが見晴だったとしても由紀夫としては驚かない、それくらい見晴も詩織に勝るとも劣らないと思う。

さて初めて見晴の部屋に入ったのだがやっぱり女の子の部屋らしい印象。
ベッドにはコアラのぬいぐるみが置いてある、コアラが好きなんだろう。
そういえば見晴の髪形コアラを連想させる。

先ずテーブルを用意してから見晴に「先ず数学から発表のあった範囲の復習から」
「はい先生」
見晴は素直である由紀夫に言われたとおりに数学の教科書をテーブルに置いて復習する。
その間由紀夫は見晴の勉強机でパソコンに数学の問題を作成してそれをプリンターでコピー
 そしてあとの四教科も同じように作成する。


見晴を見ると真剣な眼差しで数学を復習してるようだ。
よほど詩織に勝ちたいのだろう健気である。

「じゃあまずは数学の問題をやって、時間は45分勿論自力で」
由紀夫は見晴にA4のコピーした問題を手渡す。

・・・・・・・
45分経過
「はいおわりぃ、どうできた?」
「う~んいくらかできたけど自信ないなあ」
「じゃあ採点しよう赤ペン貸して」

採点した結果85点だった普通85点は上出来だが詩織を超えられない点数だ。

「85点かあ頑張ったのに残念」
「落ち込むことはないよ、これは練習だからね」

由紀夫は見晴が間違えた問題の正解を教える
「どう分かった?」
「うん分かった先生の教え方すごく分かりやすいです」
「じゃあ次は国語だこれも制限時間45分自力で」

由紀夫はそう言って疲れたので座布団を枕に横になった。
すると自然に微睡む・・・・・・・

どれくらい眠ってしまったのだろう、浅い眠りから覚めてふと視線の先を見ると、見晴の赤いフレアスカートの中がモロに見えた。
膝を開き気味にしていたので見晴の白いショーツが股間にピッタリ食い込んでいたのでスジも確認出来た。
ラッキースケベの状態に由紀夫は。
「おおおぉ~白だ!!」
と声に出してしまったので見晴はその状況を察した。

見晴は急に勢いよく立ち上がり。
「疲れたみたいだから休んでると思ってたのに、こういうのを、勇み足・フライング・というのよ、エッチエッチエッチ」

「ごめん許してもうしないから」
「だめ許さない、今直ぐ帰って」

由紀夫は帰らずにこのまま居座ったらやばいと思い。
「じゃあ帰りますごめんなさい」
部屋から出ていく前に、
「でもその問題用紙5教科納得のいくまで完全にマスターしておいてね、余計なお世話だろうけど」
由紀夫は言い残して出て行った。

「あらもうお帰り」
見晴の母親が驚いて由紀夫に言った。
「ごめんこれで失礼します」
「そう?残念ね夕ご飯食べてもらおうと仕度してましたのに」
「ありがとうございます、でもこれで失礼します。」
由紀夫は急いで玄関から出ていく。

辺りはもうすっかり暗くなり夜風が冷たい。
失意の上にこの寒空は骨身に染みる。

(失敗したなぁもう見晴はダメかな、見晴攻略に費やした努力もこれで終わりかな)
とぼとぼと暗い道を歩いて帰路に。
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