ヤモリの狙う七日間 RE
作者:メルト
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01. 狙われた少女
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「ぐぷ……気持ち悪い……」
康輔は、頭痛と軽い吐き気に耐えながら風呂場に向かってふらふらの足取りで歩いていた。
長女の優花が買ってきたワイン、それを三女の花梨が味見と称して飲み始めたのをきっかけに
いつもは抑え役の彩花までも酔っぱらってしまった結果、神薙家のリビングは散々な状態となってしまった。
 「くそ……風呂にでも入れば少しはマシになるかな」
 酔っぱらった姉妹たちに押し付けられた片づけを終え、アルコールを飛ばそうと思い脱衣所にたどり着いた
康輔は無造作に服を脱ぎ浴室のドアを開けた瞬間、大量の湯気が康輔を覆う。
 「……あれ?」
 「えっ……!」
 湯気が消えた風呂場の中にいたのは真っ裸の彩花の姿だった。
目の前にいる、彩花の姿に驚きながらも康輔のアルコールで鈍っていた脳は瞬時に覚醒し、彩花の身体を嘗め回すように視線を動かす。
 ゆったりとした美しい曲線を描く重量感たっぷりとした巨乳、水泳で鍛えられた無駄な肉のない縊れた腰、すぎに水着の食い込みが発生するパツパツの尻。
「ちょっと、何しているの!?」
 わずか、数秒でそれらを観察し、学園で清楚なグラビアアイドルと称され男子生徒達の視線を集める彩花の身体に集中している康輔の視線に気づいた彩花は、顔を真っ赤にして声をあげる彩花。
「ちょと、風呂に入ろうと思って」
 彩花の声に、素直に答えそのまま浴室に入ろうとする康輔を必死に押し返され脱衣所に戻りしばらくし自分のしでかしたことに気づく。
「ごっ、ごめん彩花姉ぇ……」
「いいけど……出たら後で呼びに行くから」
少し落ちついた彩花が、浴室のガラス戸を少し開け顔を覗かせ康輔に声をかける。
「いやいいよ、このまま寝るから。ごゆっくりどうぞ」
「わかった……おやすみ」
「おやすみ」
「もう一度、シャワーを……えっ……」
さきほどよりもさらに顔を真っ赤にした康輔が廊下に出てふらふらとした足取りで自分の部屋に向かったのを確認した彩花は、もう一度シャワーを浴びようとシャワーヘッド
を掴もうとした瞬間、首筋に一瞬痛みが走った。
 身体の力が抜け膝から崩れ落ちそうになった次の瞬間、彩花の身体は浴室から焼失した。
 風呂場の照明とシャワーヘッドから零れる湯気とお湯の音、そして小さな蚊のようなロボットが羽ばたく音だけが浴室に残った。

日本のはるか上空の衛星軌道上に現在一隻の宇宙船が静止していた。
『まったく。いくら資金調達のためとはいえ俺様の専門は機械工学なんだぞ』
見たこともないような機械に囲まれた中で顔にビスやら変な線のある男がコンソールパネルに手を這わせ
指を動かしていた。
『どうだ、ハンプ! 作業は順調か?』
 男のいる位置の反対側にある扉から、一人の男が尻尾を震わせながら現れた。
「ああ、順調だ。これから最終段階にはいるところだ」
そう言って、ハンプがボタンを押すと、彼らのいる手前の床が開き全長2メートルほどのカプセルがせり上がって来る。
 『おお、この娘がそうなのか』
 『ああ、この娘がお前達ヤモール星人の子供を産める適合率100%の地球人だ』
彼らの目の前には、顔に酸素吸入器を付け、体中に何本もの針付きチューブを刺され、カプセルの中で漂う全裸の少女の姿であった。
 『おお、中々美しい少女だな』
 『苦労したんだぞ。お前から連絡を受けた後、宇宙ドローンを大量に配布したり、機関等にアクセスしてようやく見つけたんだ』
カプセルの中の液体を排出し、現れた少女の肉体が男達の眼前に曝される。
水泳用のヘアアクセサリーで片方にまとめた背中まで伸びた髪、やや幼さを残しつつも整った顔。 水泳で鍛えられやや筋肉が付いているもの
の大きな曲線を描きつつその存在を主張する胸部はお仰向けになっていても見事なお椀型を保っている。
 「なかなか、鍛えているようだな」
 爬虫類に近い顔を近づけ、チロチロと長い舌を出し入れしながら掌を動かし少女の感触を堪能するヤモール星人。
「ああ、そしてこの注射を打てば、お前さんたちのいう儀式が始められるぞ」
天井から伸びてきたマジックハンドの動きを追い、視線を動かした先にあったのは、下腹部にあるうっすらと生えた茂みとカプセル液体とは違う液体でうっすらと濡れた太腿だった。
 「さあ、準備はいいか? トッケイ」
 「ああ、やってくれ!俺様は、これから七日以内にこの娘を番いにし、子供を産ませなければならないのだからな」
そう言い終わると同時に、少女の下腹部に注射針が刺さり中に入っていた緑色の液体が注入された。
 「さあ、これで準備は完了だ。後は、この娘を拉致した場所戻して数分後に目覚めさせれば下準備は全て完了だ」
 ハンプと呼ばれた男がマジックハンドを動かし、針付きチューブや注射針等でできた傷を処理を行い、カメラ付きのアームで嘗め回すように彼女の体を確認していく。
 『ところで、ハンプ! この娘の名前は?』
 あわただしく準備を行うハンプに、笑みを浮かべながらトッケイが訪ねる。
 『名前は、神薙 彩花。 年齢は17歳……身長は165、で上から88、61、86……詳しいことはそいつに載っている』
 そう言って、手元にあったタブレットに似た機械をトッケイ投げつけた。
「……ふふふ、彩花。今はさよならだが、次に会う時は。お前の唇の味を楽しませてもらおう」
 トッケイは、彩花の頬に舌を這わせた後部屋から退去した。
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